9月30日(日)

なんと!
1ヶ月が過ぎました!
船の上でこんなに長く生活したのは、もちろん初めて。
飽きっぽい自分がよく続いていると、自画自賛です。

この1ヶ月を振り返ってみます。

飲み水の給水器は、船内に2箇所あります。

まずは部屋の4人の関係。

これは良好と言えるでしょう。
夜型の3人に早寝早起きの自分だけが別行動みたいですが、
それぞれのペースを守って生活しているので、特にストレスはありません。
部屋によっては相性が悪く大変な場合もあるとか。
それに比べればまずまずと言えましょう。

でも、みなさんホントに体壊さないか心配です。

部屋の人以外にも友達は少しずつできましたが、この感覚は「高校に入学した直後の人間関係作り」に似たものがあり、この流れについていけない人も少なからずいるでしょう。
もしかしたら、公園デビューに失敗したママのような人もいるかも。
「ずーっと部屋にいる。」
という人もいました。
「社交ダンスやってたけど、少し休んだら進んじゃってついていけなくて、もう行ってない。」という声も聞きました。
「海見てる方がずっといい。」と公言する人にも会いました。
できた友達と楽しく話したり活動している横を、寂しく通り過ぎる人もいるでしょう。
私が1人で本を読んだりスペイン語を勉強したりしてると、隣に座って話しかけてくる人がいます。少し話を合わせて聞いていると、堰を切ったように自分のことを話し始め、途中で切れなくなることもありました。
みんな、自分の話を聞いてもらいたいのかなあ。
1人で寂しそうに(?)している私を見かねて話しかけてくれるのなら、それでいいのですが。

一応断っておきますが、私自身もそんなに多くの人とわいわいやりたい方でもなく、友達作りに強迫観念はありません。どちらかというと個人で行動しています。「自分の好きなように行動する。たまたま一緒になった人と話す。話が合えば自然に友達になる。」という極めて個人主義者的な行動です。それでも少しずつ知り合いはできるものです。あまり焦らず「友達は5人もできたらそれでOK。」くらいに考えてた方が楽かもしれません。(ここは個人の価値観が大きく関わるので、参考にはなりませんね。)

次に、いろいろな企画や講座について。

ピースボートの企画だけでなく、参加者の自主企画が予想以上に多い。
すでに何回も乗船している人も多く、「船の上で、こんなサークルを作ろう。こんな講座を開こう。」と準備しているようです。

すごいなあと感じます。

多くのバイタリティある人を間近に見ることができて、刺激にもなります。
ちょっと残念なのが、聞きたい話が重なってしまうこと。
企画が多すぎるなあ。
(それでも、ベテランの方から「企画が少ない。」という話も聞きました。)

現在、きちんと参加しているのが「セビジャーナスダンス関係」「ウクレレ」「サルサ」の3つ。これに有料の「スペイン語講座」が加わり、1日4つのお勉強(エクササイズ)。
さらに、朝のヨガとノルディックウォークも毎日行ってるので、そこそこ忙しい毎日。
セビジャーナスとウクレレは発表会やるようだし、これからスペイン語スピーチやスペイン語での絵本作りなども始まります。

若干キャパオーバー・・・

食事

家にいる時よりも、確実に絶対量は減っています。暴飲暴食がなくなり、おやつも全く食べません。3度の食事は欠かさず野菜が豊富に出るのもいいですね。
体重も徐々に減ってきているし、船の旅が終わる頃にはかなり健康体になっている可能性があります。(このペースを下船後も続けられるかは、ちょっと自信がありません。)

スペイン語講座について
先生のロドリゴはナイスな性格で優しいし、レッスンは楽しく進んでいます。
他の4人についていくのに精一杯だけど、この緊張感も頭脳と体を活性化させると信じて頑張ってるところ。
唯一の難点は、他の講座や講演と重なること。それから、「絵本を作ろう。」「ボキャブラリーオリンピック」「スピーチコンテスト」など付随する企画があり、これが負担になる可能性があること。(もちろん頑張って挑戦したい人には素敵な企画です。)

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寄港地について

ここまでは移動が長く、寄港地は「廈門(中国)」「シンガポール」「マーレ(モルディブ)」「ピレウス(ギリシャ)」の4か所。全てツアーに参加して観光しています。ツアーは少々高め。自分で動ける人は数人でタクシーを利用すれば、安くしかもツアーより多くの場所を見学できるでしょう。実際、若者たちはほとんどツアーに入ってないし、ツアーをキャンセルして自分で動こうとしている人も多く見られます。
自由行動する人たち同士で、「一緒に行こう。」と声を掛け合って動いているようで、これも良いことです。
もっとも、周囲の話を聞くと、全くのノープランで参加して誰かにくっついて動けばいいと安易に考えてる人も多いようです。ツアーが高いから、誰かに連れて行ってもらおうという人は、結局わがままが出てしまうもの。自由行動なのに人の世話をして神経をすり減らすのは避けたいので、ここは注意が必要かも。
明日から4日連続の自由行動です。明日は何となく一緒に行く人が決まっちゃったけど、明日の状況によっては、その後は完全1人行動に切り替えるかもしれません。ピースボートスタッフとしてはリスク回避(軽減)の観点から、1人行動は推奨していませんが。

現時点でのピースボートの評価

いろいろな人と話をしましたが、おおむね好評価です。
理由は、
「安い。」「服装に気を使う必要がない。」が多かったです。
しかし、そうではない意見もいくつか聞きました。
「船が古い。」「難民船みたいで雰囲気がいやだ。」
なるほど、それもわからなくもありません。

それじゃあお前の評価はどうなんだ?
私の評価はですねえ、「乗って良かった。」という一言に尽きます。
たくさんお講座や講演会などがあり、乗っているだけでかなり勉強になることや、海外の人が身近にいるので、語学の意識が高まること。個性ある人と知り合いになれること。何より安いこと。「難民船みたいで。」というネガティブ意見は、自分にとっては好ましいカオス感です。

しかし、それじゃあ何回も繰り返し乗るのかと言われると、答えはNOかなあ。
経験として一度は乗って損はないし、けっこう楽しいです。でも、おそらく次に乗るとすれば10年後くらいになるでしょう。
観光目的であれば、船上生活があまりに長過ぎます。寄港地の滞在日数が短か過ぎます。例えば昨日のピレウス(ギリシャのアテネすぐそば)なら、2泊3日くらい滞在したい。「はい、そこ行きました!」という実績作りなら1日で良いかもしれませんが、きちんと見ないうちに船に戻りすぐ出航では、少々悔いが残ります。(もちろん「1週間やそこらでは、その町のうわっつらも見れない。」という意見もあるでしょうが、そのレベルの話ではなく、とりあえず見るべきものをある程度網羅するくらいのレベルの話です。)
各寄港地に3泊ずつだったら迷わず乗ります。ピースボートさん、そんな日程にはできないものでしょうか。

最後はちょっと批判めいたことも書きましたが、乗って良かったという気持ちは本当です。この経験はなかなか他では味わえないですから。

残り2ヶ月で、この評価がどう変化するのか楽しみです。

ひとまずここまでは順調。

今日の記録をしておきましょう。

昨日からピレウス港に停泊しています。船へ帰るリミットは午前7時。さすがにほとんどの人は昨夜のうちに帰ってきたはずですが、夜な夜な遊び歩き、早朝に帰った来た(たぶん)若者もいるでしょう。
(実は出航に間に合わず、次の寄港地で合流すると連絡があった人もいるとか。)
船は予定通り午前中にピレウス港を出航。明日の寄港地コルフ島へと向かいます。
出航の関係で船内は午前中の企画はなく、朝食後、9時から12時までお昼寝をしました。午後はスペイン語のオープン講座、セビジャーナス、ウクレレと連続して活動し、スペイン語のグループレッスン。スペイン語レッスンは今日で1学期が終了。(先生から簡単なメッセージが来ました。「ちゃんと参加してエライ!」という意味のことが書いてあった。)直後に「スペイン語で絵本を作ろうプロジェクト」の第一回ミーティング。それから「イタリア観光案内」の講座を途中から参加。少しだけ休んだ後、「タンゴデフラメンコ」というセビジャーナスの先生が自主企画している別バージョンのダンス。夜は久々に映画を観に行って、10時半からこの文章を書き始めています。
やがて夜の出勤に行ってたみなさんが一人ずつ帰宅し、11時57分に全員が揃いました。これは、たいへん珍しいことです。

となりのベッドでは、Tさんが相変わらず死ぬんじゃないかと思わせる激烈な咳をしています。「ゔおーーーーーーっぐほっ、ゔっゔっゔぼふぉん、ぐじょふぉーん・・・」
完全に野獣化してます。

頼むよー、早く治ってくれー!
そんなにひどくても欠かさず飲みに行くのだから、自己責任とも言えるのですが・・

よし、寝よう。

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